安蘇山塊(群馬) 花台ノ頭(811.6m)、三峰山(697m) 2020年11月21日日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 9:55 林道入口−−10:07 林道分岐−−10:38 林道終点−−11:03 三峰山−−11:30 花台ノ頭−−12:10 林道−−12:15 林道入口

場所群馬県桐生市
年月日2020年11月21日 日帰り
天候
山行種類プチ籔山
交通手段マイカー
駐車場林道入口に駐車余地あり
登山道の有無林道〜三峰山:無し  三峰山〜花台ノ頭:踏跡程度  花台ノ頭〜林道:無し
籔の有無ほぼ無し
危険個所の有無無し
山頂の展望どちらの山頂も良くない
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント日本山名事典記載の山。鍛冶谷戸集落から上がる短い林道から周回。林道は入口に施錠無しの車止めあり。先に花台ノ頭に登る予定が谷を一本間違えて三峰山に登ってしまうハプニングありだが結果的にどちらを先に登っても大差なしだと思う。登りに使った沢沿いの林道には山葵田跡あり。その後の谷は急傾斜だが危険はなし。帰りは花台ノ頭北鞍部から東に下る沢沿いの破線を使う計画だったが道の形跡は無かったので花台ノ頭南側の770m肩から東に分岐する尾根を利用。この尾根の北側には廃林道あり




林道入口。施錠された鎖の車止めあり 悪いことをしに行くわけではないので入らせてもらう
林道分岐。ここで勘違いして一本南の沢を登ることに 沢沿いに林道が延びる
山葵田跡が登場。昨年の台風で廃棄されたのか 山葵田跡が終わると林道終点
放置された植林を登る 植林を抜けると開けた自然林に。傾斜は急
標高670m付近で尾根に乗る ちょっとだけ岩も登場
花台ノ頭に出る予定が三峰山に出てしまった 三峰山山頂の石仏と祠
すかいさんの山頂標識 北上し花台ノ頭に向かう
花台ノ頭山頂 ここにも「すかいさん」の山頂標識
花台ノ頭から見た赤城山 地形図で破線がある花台ノ頭北鞍部に道無し
帰りは花台ノ頭南から東に落ちる尾根を利用することに 目的の尾根に乗る
標高700m付近で廃林道に遭遇。北の谷沿いに下るようだ 標高600m付近
標高550m肩 標高480m付近の祠
標高400m付近 標高360m付近
標高340m付近 往路の林道に出た
林道入口


・岳山、残馬山の次は花台ノ頭と三峰山。ここも安蘇山塊の一角で地形図記載ではなく日本山名事典記載の山。岳山、残馬山よりも桐生市街地方面に南下した位置にあり、鳴神山と大形山の中間地点付近にある。よって稜線上には登山道があるだろうが、この2山だけを登るとなると鳴神山や大形山の登山口は効率が悪い。地形図を眺めた結果、東側の市畑集落か西側の大崩集落がいいと考えたが、岳山、残馬山から車でのアプローチを考慮すれば市畑集落から登るのが適当だろう。集落南部から西側に延びる林道があるのでここを起点としよう。

・ルートとしては林道が大きく左カーブする標高290m地点で右に分岐する破線に乗って谷沿いに登ってまず花台ノ頭の山頂を踏み、主稜線を南下して三峰山山頂に立って、地形図に記載された東尾根を下る破線を歩いて林道に戻る周回コースだ。

・市畑集落は岳山、残馬山に繋がる忍山川沿いの車道とは谷が一つ西側なので一度県道まで南下して高沢川沿いの県道に入って北上し、市畑集落手前で西へ入る林道へ向かう。地形図によればこの林道から破線が花台ノ頭と三峰山の両方に延びているので都合がいい。残念ながら林道入口に鎖の車止めがあったが、どのみち林道は短距離しか歩かないので問題なし。入口に駐車余地があるので車を止めて出発。

・林道は頻繁に車両が入っているような路面状況で安心して歩ける。ここで地形図をちゃんと見ながら歩けばよかったのだが手を抜いて歩いていたので花台ノ頭へ至る破線入口を見落としてしまった。実際にはこの破線=道は存在しなかったので見落として当然なのだが。その先の左カーブで林道分岐が登場し、右の谷沿いの林道がその破線だと誤認してしまった。

・入った林道は最近重機で路面が整備された形跡があるが傾斜は急で、谷に沿って一直線に上がっていくので歩きでも効率よく高度を稼げる。標高410m付近まで上がると水が枯れた沢筋には山葵田が細長く上流へと延びていた。今は明らかに使われていないがまだ荒れ方は軽く、少なくとも昨年くらいまでは使われていたように見えた。思い浮かぶのは昨年の台風19号で沢に大量の土砂が流入して流れが伏流化してしまい、山葵田として使えなくなって放棄された光景だ。

・山葵田の放棄地を過ぎると林道は急激に廃道化して斜面に溶け込んで消滅。立木が少ない砂利に覆われた開けた浅い谷に変わる。標高530m付近だ。地形図の破線はこのまま谷筋を登っていくので道が無くても谷を登ることに。

・樹林が無い開けた場所を登るといかにも手入れされず放置された杉の植林帯が登場、なぜ「放置プレイ」だと分かったと言うと、どの杉も地面付近から盛大に枝を横に延ばしているから。これでは節だらけの材木になって価値が大きく下がってしまう。ちなみに地面付近の枝は日当たりが悪い影響か全て枯れていた。横に突き出した枯枝は歩くのに大いに邪魔になるので木の隙間が広い箇所を拾って登っていく。植林帯の中には縦横に獣道が走っていたが鹿道だろうか?

・標高600m付近まで登ると植林帯を抜けて広葉樹の自然林に変わる。この先は結構な傾斜だが足元は土ではなく石ころが堆積した地面で不安定であり非常に歩きにくい。それらの石は落ち葉に覆われて見えず、場所によっては足首を捻挫する恐れもあり早く抜け出したいが、左手の尾根は急な岩場、右はここと同じような斜面が広がっていて逃げ場所が無い。仕方なくまっすぐ上を目指すが、地形図を見ても左手の尾根のように岩が出てくるような傾斜は読み取れず、読図で現在位置を確認できなかった。ただし高度計があるので問題なし。

・左手の岩壁が切れて植林の急斜面に変わって尾根に這い上がれそうな場所があったので尾根に這い上がると踏跡らしき筋が尾根上に登場。尾根上には目印もあった。岩が登場するが小規模で危険はなく、そのまま尾根を登っていく。

・傾斜が緩んで開けた明るい場所に飛び出す。案内標識が登場して登山道に合流したようだ。ここが花台ノ頭山頂かと思って標識を見ると三峰山と書いてあるではないか! 地形図通りに谷筋を登ってきたのにどうして三峰山に出てしまったのか? ここで地形図をよ〜く見て理由が判明。林道の左カーブで谷沿いの道に入ったのは正解だったように思えたが、計画の道はもっと低い位置で分岐する道であり谷を一本間違えたのだった。真面目に読図しながら林道を歩けばこんなことはなかったはずだ。でも目的の山頂の一つに直接出ることができたので結果的に無駄は無かった。

・三峰山山頂には立派な祠と小さな石像あり。祠の後ろの木には「すかいさん」の山頂標識あり。周囲は背の高い樹林に覆われていて展望は悪い。

・三峰山から花台ノ頭へは立派な縦走路があり主稜線を緩やかに登って北上する。土曜日の午前中であり久しぶりにハイカーとすれ違う。早朝の岳山、残馬山では冷たい北寄りの風が強かったが今は風は穏やかで暖かな日差しがいっぱいで適度な体感温度だった。

・緩やかに登り切ったピークが花台ノ頭山頂。三角点の他に朽ち果てた標識と「すかいさん」の山頂標識もあった。そこには「花台沢ノ頭」と書かれていて山名事典の山名とは微妙に異なっていたが、おそらく地元では花台沢ノ頭と呼ばれているのだろう。こちらの山頂も三峰山同様に背の高い樹林に覆われていて展望は悪い。

・さて帰りであるが、当初計画で登りで使う予定だった花台ノ頭北側直下から東の谷へ下る破線を下ることにして北に僅かに下って小鞍部から東を見たが藪は無いが道形は皆無。このまま下るのもありだが谷筋では水量によっては歩くのが面倒なので、花台ノ頭南側の770m肩から東へ派生する尾根を下ることにした。地形図を見る限り尾根幅は広いし傾斜は緩いので使い勝手が良さそうだ。それに尾根末端は往路の林道なので読図も不要だ。

・再び花台ノ頭山頂を踏んで往路を戻って南下し、地形が緩やかで尾根入口が分かりにくいが標高770mで無事に東尾根を発見し登山道と分かれて尾根を下り始める。落葉した明るい自然林が続いて見通しが良く、尾根を外す心配はない。

・標高700m付近で北側から落ち葉に覆われた廃林道が尾根に接近し、尾根直上を掠めてヘアピンカーブで再び北斜面を尾根から遠ざかりながら上がっていった。地形図の谷沿いの破線の代わりだろうか? この廃林道を下ってもおそらく往路の林道に出られると推測されるが、たぶん距離的にはこのまま尾根を下った方が近いだろうから廃林道は無視して尾根を直進した。

・標高490mの微小肩には忘れ去られたように落ち葉に埋もれかけた祠が2つ。昔は里から登る道があったのだろうか今は道は無い。ただし藪も無いが。標高470m付近から植林帯へ変わり、標高400m付近からは珍しく薄く低い竹が登場。笹ではなく竹である。

・この付近で尾根上は藪っぽくなってきたので尾根左手の植林帯を下ることに。つい最近間伐したようで伐採した細い檜が地面に転がっていた。さらに下ると植林を抜けて明るい場所に変わってまた竹が登場するが、ここもそれほどの密度ではない。そのまままっすぐ下ると再び暗い植林帯に入ってすぐに往路の林道カーブに出た。まさにこのカーブから地形図では破線が分岐しているはずだが、現場には道の形跡は皆無だった。道があると思って林道を歩いていたのでは通過してしまうのも当然だ。

・最後は短い林道歩きで駐車箇所に戻った。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ